「うちの子、話すのが得意じゃなくて…」
「作文になると、何を書けばいいのか分からなくて…」
そんな声を、毎年たくさん耳にします。
しかし、実際の入試現場で合否を分けているのは、話すセンスや文章の才能ではありません。
✅ 高校入試本番に向けて、どれだけ“正しい準備”ができているか。
その差が、結果としてはっきり表れます。
特に、地域みらい留学校の受検を考えているご家庭にとっては、
推薦入試・特色入試で行われる作文や面接への不安は、なおさら大きいのではないでしょうか。
学力試験だけでは測れない
「人となり」や「考え方」が問われるからこそ…
✔ 何をどう準備すればいいのか分からない
✔ 普通の受検対策と何が違うのか不安
という声も、毎年多く聞かれます。
だからこそ今回は、
🎯 地域みらい留学を見据えた推薦・特色入試でも“そのまま通用する”作文・面接対策として、 本番に直結する「8つの鉄則」をお伝えします。
※ここでお伝えする内容がすべてではありませんが、「何から手をつければいいか迷っている」ご家庭にとって、一つの整理軸になれば幸いです。
直前期に伸ばすべきは、表現力ではありません。
🔑 最優先すべきは「構成の安定」です。
どんなテーマでも使える基本構成はこちらです。
▶ 結論(私は〜と考えます)
▶ 理由
▶ 具体的な体験
▶ 学び・これから
この順番を、毎回、無意識で再現できる状態にすること。
それだけで、作文の点数は驚くほど安定します。
本番が近づくほど、
「いい言葉を書こう」「上手にまとめよう」
と意識しすぎて、逆に文章が崩れがちになります。
評価されるのは、
❌ 上手な言葉
⭕ 伝わる言葉
✅ チェックポイント
・一文が長くなりすぎていないか
・中学1年生が読んでも意味が分かるか
この2点をまずは基準に、文章を整えてください。
「いざ作文を書こうとしても、 何を書けばいいのか思い出せない…」
これは、直前期の受検生に最も多い悩みです。
でも実はこれ、
経験が“ない”のではなく、記憶から“取り出せていない”だけというケースがほとんど。
💡そこで有効なのが、次の3つの質問です。
・一番しんどかった出来事は?
・一番悔しかった経験は?
・一番うれしかった瞬間は?
この3つに答えていくと、
「部活」「友人関係」「失敗」「挑戦」「継続」など、
作文に使える題材が自然と掘り起こされていきます。
🔍さらに、もう一段深掘りします。
・そのとき、何を考えたのか
・どうして行動できたのか
・何が一番変わったのか
ここまで言葉にできたとき、
その経験は**「評価される作文の材料」へと変わります。**
面接対策でやりがちなのが、
「とにかくたくさんの質問を練習する」ことです。
もちろん余裕があれば悪くありませんが、
直前期に特に効果が出やすいのは、
✅ よく聞かれる質問を、一定の完成度まで仕上げておくことです。
たとえば、
・なぜこの高校を志望しましたか
・なぜ地域みらい留学を選びましたか
・中学校生活で一番頑張ったことは何ですか
・その経験から何を学びましたか
・失敗した経験と、そこから立ち直った方法を教えてください
・あなたの長所と短所は何ですか
・高校生活で挑戦したいことは何ですか
・地域・寮生活で不安に感じていることはありますか
・周りの人から、あなたはどんな人だと言われますか
・将来やってみたいこと、今考えている進路はありますか
どの質問でも、
⏱ 30〜45秒で安定して話せるかどうか。
ここが合格ラインです。
なお、この頻出質問の内容は、
✅ そのまま作文の題材にも使い回せます。
面接練習は、同時に作文対策にもなっている、という意識で取り組みましょう。
面接の評価は、
入室してから最初の10秒で大きく決まると言われています。
✔ 扉のノック
✔ 入室時の一礼
✔ 「よろしくお願いします」の第一声
✔ 姿勢・視線・声の大きさ
内容以前に、ここですでに
「第一印象の点数」が入っています。
直前期こそ、ここを最優先で整えてください。
本番で、頭が真っ白になることは誰にでも起こります。
大切なのは、詰まったときにどう立て直せるかです。
あらかじめ、次の言葉を
🗣“口が勝手に動くレベル”で準備しておきましょう。
・「少し考えさせてください」
・「言葉がまとまらず、すみません」
・「もう一度お願いしてもよろしいですか」
これが言えるだけで、
沈黙やパニックによる大幅減点は防げます。
この時期、家庭で最も重要なのは、
❌「直すこと」
⭕ 「出させること」です。
保護者の役割は
・時間を測る
・質問をする
・最後まで聞く
この3つだけで十分です。
途中で口を挟んだり、言い回しを細かく直したりすると、
かえって本番で話せなくなってしまいます。
📅直前期にやるべき練習は、次のリズムが最も効果的です。
・週2回:面接の通し練習
・週1回:作文を書く
・毎日5分:声に出して話す
「重たい練習を減らし、軽い練習を毎日」
これが、本番で力を出し切るためのコツです。
― 合否を分けるのは「才能」ではなく「準備」です ―
今から本番までに、意識してほしいことは一つだけ。
新しいことを増やさず、
今持っている力を“本番で安定して出せる状態”に仕上げること。
そのための鉄則が、こちらです。

この鉄則を押さえれば、
作文と面接は
「不安な選考」から「準備すれば確実に点が取れる選考」へと変わります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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