島根県立隠岐高等学校

世界が認めた隠岐の島の魅力を知り、島の住民として考え・行動することで隠岐を日本や世界で語れるようになることを目的としています。 1年、2年次の総合的な探究の時間を利用し「隠岐ジオパーク研究」としてフィールドワークや調査・地域の方々からの意見をもとに地域課題の発見、解決に取り組みます。チーム活動や人との関わりを通じて他者の思いをくみ取り、よりよい解決策を考える力が身に付きます。3年次には選択科目「隠岐ジオパーク探究」があります。これまでの知識や情報を総合的に捉えなおし、特徴を活かすことで収益にどうつなげるかを隠岐の人のためのビジネスプラン試案の中で考えていきます。

総合的な探究の時間や、選択授業では、本校が隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会と共に、地域の方や企業の方などを講師にむかえ、生徒と一緒に地域の課題に取り組んでいます。 何度もフィールドワークに出かけ、自分たちの想いを伝え、相手の想いを真摯に受け止める中で、よりよい未来のための社会に根差した解決案を考えだします。 時には失敗しながらも、生徒が島の住民として様々な人々との協働から自分自身の可能性を知り、社会を学び続けます。

隠岐高校は「大地の成り立ち」「独自の生態系」「人の営み」の3つの要素のつながりから時代によって姿を変えてきた大地と、それによる世界的にも不思議な生態系や古代からの歴史・文化が関係性を持って今なお存在している島の中にあります。 地域に連携した活動に積極的に参加することで視野が広がり、ゆっくりとした時間の中で自分自身と向き合うことが出来ます。

海外のカードゲームやお菓子づくりなど楽しみながら英語を使う活動の他、地域の学びの土壌を活かした海外交流にも力を入れています。 高校のある隠岐島はユネスコ世界ジオパークに認定されており、そのネットワークを活かすことで世界のジオパーク地域の生徒たちとつながることができます。 今年度はルーマニアのジオパーク地域の生徒たちとテーマを決め、一緒にプレゼンの作成、発表までする交流プログラムを行っています。 「自分たちでやってみる、行ってみる」ことを大切にし、隠岐の島の地理・地形、観光、文化や習俗を見直した上でどう英語を用いて相手に伝えるかを考えています。 町内にはALTの先生やジオパークの国際交流員の方がおられ、ネイティブの人と会話する機会があります。 週1回の部活なので、運動部と兼部している生徒も多いです。