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現役生・卒業生体験談地域みらい留学体験記:スマホ依存だった僕が、島根で見つけた“自分で考えて動く面白さ"

地域みらい留学体験記:スマホ依存だった僕が、島根で見つけた“自分で考えて動く面白さ"

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周囲と同じように付属高校へ進学し、なんとなく大学へ行く。

そんな「当たり前」の未来に違和感を抱き、自らそのレールを降りる決断をした人がいます。

東京都で育ち、島根県立島根中央高等学校へ“地域みらい留学”をした和泉哲(いずみ てつ)さん

中学時代は深刻な「スマホ依存」に陥り、親からもたびたび怒られていたという彼が、なぜ縁もゆかりもない島根の地を選び、

そこで何を見つけたのか。

「誰かに決められた正解」ではなく、「自分が納得できる選択」の先には、どんな変化が待っていたのでしょうか。

和泉さんの3年間の軌跡と、その後の歩みを紐解きます。

🌟この記事はこんな人に読んでほしい

  • スマホやゲームばかりの毎日に、どこか焦りを感じている中高生
  • 「このまま今の学校にいていいのかな」とモヤモヤしている中高生
  • 子どもの自立を願い、環境を変えてあげたいと考えている保護者の方

「このままじゃ、やばい」スマホに逃げていた僕が、島根を選んだ理由

中学時代の僕は、食事とお風呂以外はずっとスマホをいじっているような、重度の「スマホ依存」でした。

「勉強したくない」という現実から逃げるためのスマホ。

親には本気で怒られ、依存症専門の病院で数回にわたって治療を受けていたほどでした

大学付属の中学校に通っていたので、そのまま上に上がる道もありましたが、心のどこかで焦りがありました。

「このままのレールに乗っていたら、自分は一生変われない」

自分を変えるには、1から生活を立て直さなきゃいけない。そう考えて辿り着いたのが「寮生活」という選択肢でした。

「寮生活」をキーワードにネットで見つけたのが「地域みらい留学」です。

島根中央高校を選んだのは、留学生の数が全国トップクラスに多かったから。

知らない地域の高校へ行くのはやはり心細かったので、自分と同じように地元外から来る仲間が多そうな学校が良いと考えたんです。

その直感を信じて、東京から島根へと飛び込みました。

山に囲まれた学び舎で知った、ヒエラルキーのない「絆」

島根での3年間を一言で言うなら、「めちゃくちゃ楽しかったし、充実していた」に尽きます。

周囲は山に囲まれていて何もない環境ですが、その分、生徒や先生の仲が驚くほど良いのが特徴です。

特に印象的だったのは、地元の子たちとの関わりです。島根中央高校は1クラス約25名のうち、約半分が県外からの留学生。

地元の生徒と留学生が入り混じって過ごしますが、そこに「どこから来たか」によるヒエラルキーは一切ありません。

「東京から来たんだ」と話せば、「新宿や渋谷に行ったことあるよ」と自然に会話が弾む。

外から来た僕たちを、地元のクラスメートがごく当たり前に受け入れてくれるフラットな空気感が、何より心地よかったです。

町の人が“親”になる。東京にない温かさをくれた「町親制度」

島根中央高校ならではの面白い特徴が「まち親制度」です。

これは、地元の人が生徒一人ひとりに付くというもの。

身の回りの世話というよりは、どこかへ出かけたい時や悩みがある時など、何か用事があれば気軽に頼れる存在というイメージです。

僕のまち親さんはとても顔が広い方で、その人の名前を出せば「ああ、知ってるよ」と街中の人が友達のように接してくれました。

美容院へ行けば隣の人と自然に会話が始まり、すれ違う人たちの知り合い率も驚くほど高い。

都会の無機質な人間関係とは正反対の、街全体に見守られているような温かさ。

そんな環境が、スマホに逃げていた僕の心を少しずつ開いてくれました。

正解のない問いに挑む。大人を巻き込んだ「公園づくり」の刺激

島根での生活は、机の上の勉強だけではありませんでした。

特に刺激的だったのは、地域の居場所「あそラボ」を拠点に始めた、自らのプロジェクトです

あそラボに来る親子連れの「町に公園が少ない」という声を聞き、「自分で公園を作れないか」と考えました。

東京にいた頃の僕なら、誰かが作ってくれるのを待っていたはず。

でも、島根では「やってみれば?」と背中を押してくれる大人がいました。

実際に候補地を選び、役場の方に相談し、プレゼンテーションを行う。

正解のない問いに対して、大人を巻き込みながら答えを導き出す経験は、僕の主体性を大きく変えていきました。

また、寮生活でも大きな変化がありました。6人部屋での共同生活は、スマホに逃げる隙を与えてくれません。

仲間と夜通し語り合い、時にはぶつかり合う中で、人との関わり方を一から学び直しました。

「なあなあ」は嫌だ。コミュニティを変えるために始めた“しまちゅ~ぶ!”

高校生活も後半に差し掛かった頃、ある出来事が起きました。寮内での人間関係のトラブルです。

その解決方法がどこかなあなあで、オープンではないように感じてしまいました。

そんな時に、外へ向けた発信をしたいなと思ったんです。

地域みらい留学生がどういう生活をしてるのかっていうのを当時SNSで発信してる人は全然いなかったので。

だったら自分が第一人者になって、もっとオープンに地域みらい留学のことを発信していけたらいいなと思ったんです。

そんな思いから立ち上げたのが、YouTubeチャンネル『しまちゅ~ぶ!』です。

大学1年生から本格的にプロジェクトを始めました。

最初は僕一人で始めました。寮の生活や川本町への行き方、卒業生のインタビュー。

自分の思いを言葉にし、発信していく中で、少しずつ協力してくれる在校生の仲間や大人が増えていきました。

与えられた環境をただ受け入れるのではなく、自分の手で居心地を良くしていく」 そんな強さが、僕の中に芽生えた瞬間でした。

自分で選んだ道だから、後悔はない。

僕は推薦入試で、第一志望の大学への合格を勝ち取りました。

面接で語ったのは、島根での3年間で培った「主体的に動く力」です。

大学の推薦入試では、島根でやっていた公園プロジェクトや、身についた主体性の話を中心に話しました。

かつてスマホに依存し、親に言われるがままだった僕が、自分の意思でプロジェクトを動かし、進路を切り開いた。

その事実は、何物にも代えがたい自信になりました。

現在は大学で社会学を学びながら、まちづくりの未来を描いています。

将来的には、島根での経験を活かし、都市開発などの仕事を通じて「人が温かく関われる場所」を作っていきたいと考えています。

💬 進路に悩む中学生・保護者の方へ

「スマホばかりしている」・「やりたいことがない」…それでも大丈夫です。

僕も、最初はただ「今の自分が嫌だ」という後ろ向きな気持ちからのスタートでした。

でも、地域みらい留学は、そんな僕に「自分で考えて動く面白さ」を教えてくれました。

自分で決めた道なら、たとえ失敗しても納得できる。その“納得感”こそが、自立への第一歩だと思います。

あなたが勇気を出して一歩踏み出すことを、僕は応援しています。

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📌和 泉 哲(いずみ てつ)さん プロフィール

東京都出身

島根県立島根中央高等学校 卒業

YouTubeチャンネル「しまちゅ~ぶ!」運営

現在は東京都立大学 3年生。社会学を専攻し、都市や地域のコミュニティを研究中。

記事でお伝えした和泉さんのストーリー、実はもとになったラジオ番組があります。

その名も「地域みらい留学ラジオ」!

聞き手は、地域みらい留学生と日本一会話する男こと、事務局の尾田洋平。

和泉さんの葛藤や島根での日々を、尾田さんがぐいぐいと引き出した放送回は必聴です。

和泉さんの「生の声」で、よりリアルな留学の空気感を感じてみてください。

🎧 和泉 哲さんの放送回を聴く

第一回

https://voicy.jp/channel/821410/7272723

第二回

https://voicy.jp/channel/821410/7273239

第三回

https://voicy.jp/channel/821410/7272246

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