自分を変えたい人にも、
将来の夢が見つからない人にも。

広島県/大崎海星高校 細川 真住さん
東京都出身

大崎海星高校に進んだ理由

地域の人と関わりながら、
いろんな経験をしてみたい。

自然が大好きで、小学校5年生から鹿児島にある小さな島に山村留学をしました。海の近くで暮らしてみたいという軽い気持ちでしたが、餌付け体験や天草取り体験など、普通では経験できないことばかり。全校生徒10人がみんな仲良しで、島の人も「真住ちゃん、これ食べて行くかい?」なんて声をかけてくれて、人と人の距離が近いのが、すごく楽しかったんです。
中学は東京の地元の学校に通いましたが、高校はまた違うところで、違う経験をしてみたいと決めていました。そんな時に知ったのが、地域や高校の魅力化プロジェクトに積極的に取り組んでいる大崎海星高校。合同説明会の後、学校見学に来てみたら、木でできた新校舎も、山の上から見た瀬戸内海の景色も、とても綺麗で、ここで暮らしてみたいと思いました。

いま夢中になっていること

地域と高校の魅力化を考える、
「みりょくゆうびん局」で活動中。

とりあえず来たからには何でもやってみたいと思っているので、地域活動ができる「みりょくゆうびん局」に入りました。活動内容は幅広く、私たちが暮らす大崎上島から原爆ドームや宮島まで、島の伝統文化である櫂伝馬という船を漕いでいくイベントに参加したり、島で働くさまざまな職業の人にインタビューをして「島の仕事図鑑」を作成したり。小中学生や保護者向けの学校説明会も私たちが企画して、プレゼンするんですよ。人前で話すのは、だいぶ得意になりました。
この間は、山形にある大学で開催された、地域と高校生のあり方について考えるワークショップに参加して来ました。先生から「行きたい人!」と聞かれたので、迷わず立候補。全国から集まった先生方、行政の方、NPO法人の方など、みんなが「高校生のために何ができるのか」真剣に話し合う姿を見て、私たち高校生自身で何ができるのか、もっと考えたいと思いました。

私にとっての地域みらい留学

もう一つの故郷ができて、
人の温かさや魅力を実感できる場所。

県外からの留学生には、島親さんがついて、生活面のサポートをしてくれます。体育大会でお弁当を作ってくれたり、休日にみかん狩りに誘ってくれたり、東京に帰る時に港まで送ってくれたり、こっちのもう一つの家族という感じです。人と人の距離が近いので、以前よりよく喋るようになったかなと自分では感じています。
あと、来てよかったと思うのは、魅力的な大人の人が多いこと。満員電車で疲れている人ばかり見てしまうと、私も将来どうなるだろうって心配になることもありましたが、ここでは日々楽しそうに活動している人がたくさんいる。そんな人たちから話を聞く機会も多いので、「働くって面白そう」と思うようになりました。将来の夢はまだ模索中。これからもいろんなことにチャレンジしながら、見つけていきたいですね。

瀬戸内海に浮かぶ大崎上島。国立指定公園「神峰山」からの景色の美しさも入学を決めた理由の一つ。
透き通った海と白い砂浜が本当に綺麗です。夏はみんなで海で遊んでいます。
平成27年末に完成したばかりの新校舎。広島県産の木材を再利用して作られています。
学校と地域をつないでくれるコーディネーターと。
みりょくゆうびん局のみんなとミーティング。次回の学校説明会の企画を相談中。
校内に公営塾「神峰学舎」があり、月曜日から金曜日まで開講されています。

迷っている人へのメッセージ

もし今の自分は嫌だなと思っている人や、今の生活に飽き飽きしているという人には、ぜひ知ってほしいと思います。生活環境を変えることは、自分を変える近道。周りには以前の自分を知っている人は誰もいないですしね。これまでとは違った価値観の中で、自分の視野を広げていけるので、将来の夢が見つかっていない人にもおすすめです。

Parent's voice
保護者の声

うちはお寺なのですが、娘は檀家さんに可愛がられて一緒に旅行に連れていっていただいたり、小学校低学年の時から北海道のキャンプに参加したりと、人付き合いや自然が大好きでした。小学校の山村留学の時も、今回の大崎海星高校に決めた時も、何より優先したのは、本人の「やりたい」と思う気持ち。心配はありますが、受け入れ体制がしっかりしていれば、あとは応援したいと思っています。
親から見ると「こっちの選択肢がいいのでは」と口を出したくなることもありますが、結局のところ子供の選んだ道が一番ではないでしょうか。大人になれば、自分で責任を持って選び、決めていくもの。失敗できる時期に失敗を経験しておくことも大事かなというくらいの気持ちで受け止めています。
たまに帰ってくると、「しっかりしたな」と感じますね。地域に行くと子供の数が少ないということもあり、全部に自分が関わってやることになるんです。大勢の中で役割もなく過ごすよりも、「あれやって」「これも手伝って」と言われているのが、娘には向いているんだと思います。今では自分からやりたいことに手を挙げるようになりました。新しい世界に飛び込んで、人間的に成長していく。それは、海外に行かなくても、日本の中でも十分に経験できることだと思います。