高校2年生の1年間、期間は365日。
どこで過ごし、だれと出会うか。
これから何を学び、どんな自分になるか。
人と違ってもいい。人と違うからいい。
そんな時代のなかで、自分らしく生きていく。
まだ何ものでもないキミは今から何ものにだってなれるはず。
この一歩が、キミの人生を変える365日になるかもしれない。
About
日本ではじめての、
高校1年生向け国内単年留学
内閣府と(一財)地域・教育魅力化プラットフォームが共同で立ち上げた「地域みらい留学365」。日本ではじめて、高校2年生の1年間の国内単年留学を実現しました。都会では味わえない本物の自然や文化に触れ、新たに出会う友達や世代を越えた多くの仲間たちと共に、地域ならではの魅力を肌で感じ、生きた課題に向き合う1年間。こうした経験を通し、その後の高校生活や人生にも繋がるような、「自らみらいを創る力」を育みます。




在籍高校
留学後の「なりたい自分」をイメージ。
留学前研修を通じて
1年間の留学生活を計画しよう!
地域留学先高校
新たな環境で留学生活スタート。
充実した1年間とするため、
自分のテーマに向き合おう!
在籍高校
「なりたい自分」を実現するための大きな一歩。
地域留学の経験を活かし、
主体的に自分の将来を切り拓こう!
地域みらい留学365の
3つのポイントPOINT
Point
01地域ならではの魅力を感じ、新たな挑戦ができる環境
- 都会では感じられない本物の自然や文化に触れ、感性が磨かれ人間力が高まります
- 生徒数が少ないからこそ、一人ひとりの好奇心に合わせたチャレンジが可能です
- 寮やホームステイでの生活を通し、協働力・自律心を養うことができます
Point
02地域や世代を超えた、多様な仲間との新たな出会い
- 仲間と切磋琢磨し、先生や周りの大人のサポートも受けながら自らみらいを創る力を育みます
- 教室だけでなく地域をフィールドに、様々な課題解決に向けて、地域の方と共に向き合います
- 留学前・留学後の研修を通じて、全国の地域留学生との刺激的なネットワークができます
Point
03安心の費用や万全のサポート体制
- 留学先の寮費・食費等の生活費(2~6万円程度/1ヶ月)の負担で留学が可能です
- 公営塾等の個別で学習面をサポートする環境や、地域全体で生活を見守る体制が整っています
- 高校3年間の学習計画の調整など、在籍高校と地域留学先高校の連携体制を構築します
※詳細は各留学先校にご確認ください。
地域みらい留学365に
チャレンジしようとする
高校1年生の皆さん
会員登録いただくと、留学を検討するにあたり、必要な情報をまとめたガイドブックを、無料でプレゼントします!

Flow
地域みらい留学365で
「自らみらいを創る力」を育むために
留学は、10月の応募、11月の検査を受けて決定しますが、高校2年生の1年間を充実したものにするためには、留学前の準備が大切です。「違う環境で色々なことに挑戦したい!」「新たな自分を見つけたい!」という今の気持ちに向き合いつつ、「なりたい自分」に近づくために、必要な「学び」や「生活環境」について、具体的に考えてみましょう。
まずは会員登録!
合同学校説明会や留学先校のイベント情報を知るためには、Webサイトで会員登録が必要です。まずは会員登録をして、イベントや情報を確認しましょう。
留学先校を調べる
会員登録が終わったら、地域やキーワードから留学先校を調べてみよう!様々な詳細情報からあなたにぴったりな留学先校を見つけましょう。
合同学校説明会などイベントに参加イベントの参加方法について
会員登録が終わったら、気になる学校を調べて合同学校説明会などのイベントに参加しよう! イベントに参加するためには、各イベントの詳細ページからの予約が必要です。
留学準備エントリー
志望校が絞れてきたら、WEBサイトから留学準備エントリーをしよう!留学するためには、在籍校と行き先の学校との調整が必要になります。事務局が伴走するので、まずはエントリー!
<留学準備エントリーとは>
地域みらい留学365は、学校間連携という仕組みを活用しますので、留学の実現には、まず学校間で諸条件の調整がつくことが前提となります。合同学校説明会に参加して、留学への意志が固まり、志望校が1〜2校に絞れたら、留学準備エントリーをしてください(合同学校説明会後1週間がエントリー期間です)。その後は、事務局が、在籍校への相談から、志望校を決定するまでの留学準備をご要望に応じてサポートします。
<エントリーからの流れ>
地域みらい留学365を検討いただくにあたって
地域みらい留学365は、学校間連携という仕組みを活用します。留学の実現には、まず学校間で諸条件の調整がつくことが前提となります。また、留学前後の手続きなども学校間で行います。ご自身でも、高校での3年間の学習計画、高校卒業後の進路等をご検討いただき、留学志望を決定してください。留学への意志が固まり、志望校が1〜2校に絞れたら、留学準備エントリーをしてください。その後は、事務局が、在籍校への相談から、志望校を決定するまでの留学準備をご要望に応じてサポートします(ガイドラインや応募検査要項など詳細情報はガイドブックページでご確認ください)。
Voice
地域みらい留学の体験談
実際に地域みらい留学に行った先輩や保護者の話を聞いて、
留学の実際のイメージを浮かべてもらえればと思います!
※地域みらい留学365(高2留学)は1期が始まったばかりのため、地域みらい留学(高校進学)で3年間地域留学した方の体験談をご紹介しています。
地域みらい留学365(高2留学)は1年間の地域留学となります。
Movie
Message
人と違ってもいいと思う。
僕は、自分らしい道を選びたい。
神奈川県→島根県立津和野高等学校→東京大学
鈴木 元太さん
津和野高校に進んだ理由
震災ボランティアをきっかけに、
地域や社会を学びたいと思うように。
実は津和野に来る前は、別の理系の高校に通っていました。転機になったのは、高一の夏に東北へ震災ボランティアに行ったこと。被害や復興状況を目の当たりにして大きなショックを受けました。そこで活動する様々な人との出会いもあり、「今のまま理系だけ学んでいていいのか。もっと社会や地域についても知りたい」と思うようになったのです。
津和野高校なら地域活動ができると知り、思い切って高校の入り直しをすることを決めました。もともと親の仕事の都合で引っ越しが多く、環境が変わることが成長につながると実感していたので、新しい環境に飛び込むことはむしろ楽しみでした。唯一不安だったのは、一人で朝起きられるかなということくらいでしょうか(笑)。
いま夢中になっていること
人と繋がりながら、まちの課題に挑む、
「竹で築こう」プロジェクト。
まちに入り込んで津和野を知り、自分たちのアイデアでまちに向けて活動していく「グローカルラボ」という地域系部活動をしています。地域の方と一緒に農園を作ったり、地域のお祭りに出店をしたり、活動内容は自分たち次第。僕が特に力を入れているのは、「竹で築こう」プロジェクトです。津和野では放置竹林が増えており、荒廃が進むと生態系や景観にも悪影響が出てしまう。竹の文化を残し、里山を守りたいという想いを強く持ったのは、僕が竹のない地域で育ったからかもしれません。
最初は親友の藤井くんと二人で始めた活動ですが、顧問の先生やコーディネーターなど、大人の方が必要なサポートをしてくれるのが津和野高校の魅力。竹林の持ち主の方や町役場の人とも繋がることができ、小学生向けの竹を使ったワークショップなどを通して、竹の啓発や活用を目指しています。
僕にとっての地域みらい留学
人間的に大きく成長させてくれる機会。
将来の選択肢も広がっています。
これまでずっと興味の範囲は理系が中心でしたが、津和野に来たことで大きく変わりました。歴史が息づく街で、山の上にある津和野城跡が僕のお気に入りの場所。神社のお祭りや神楽をやっている友達の影響もあって、伝統文化にも興味が広がっています。
都会にいると機会が少ないですが、こちらでは行政の方や農家の方、Iターンして地域おこしに取り組む方、街の和菓子屋さんなど、いろんな職業の方と話す機会がたくさんあるので、仕事に対するリアリティも持てるようになりました。今は学びたいことがたくさんありすぎて、時間が足りないくらい。将来の選択肢もどんどん広がっています。
分かり合える友達がいる。
ありのままの自分でいられる場所。
栃木県→群馬県/尾瀬高校
小林 雪菜さん
尾瀬高校に進んだ理由
自然のフィールドに出て、
大好きな野鳥の研究がしたい。
家族みんなで鳥に興味を持ち、中学生の時に日本野鳥の会に入りました。週末はいろんな場所にバードウォッチングに出掛けていたのですが、日光白根山に行った時、尾瀬高校の自然環境科がシラネアオイを移植しているという看板を見たのが高校を知ったきっかけです。うちからは通えない距離なので、両親はホームステイすることを心配していましたが、オープンキャンパスで実際に高校にある自然環境棟や植物園を目で見たら、ここしかない!と思いました。
自然環境科では、環境調査や研究の授業や、野外実習も行われます。他の高校でも理科系に強いところはありますが、ほとんどが理科室にこもった実験が中心。高校の外に広がる大自然のフィールドに出て、自分で決めたテーマで調査・研究ができるのは尾瀬高校ならではだと思います。
いま夢中になっていること
理科部やネイチャークラブで、
地域のイベントにも参加。
自然環境の授業がある日は学校に来るのが楽しみで、特に嬉しいのが月1回、丸一日かけて行う野外実習。近くの武尊山や尾瀬ヶ原、吹割の滝などに行って、専門知識を持った外部講師の方から学べます。この間は野鳥がテーマの日で、思う存分話が聞けて嬉しかったです。
私は理科部に所属し、放課後や土日にフィールドで調査し、その研究成果をまとめて県や全国で発表しています。他にも、卒業生と一緒に行うG-necネイチャークラブというイベントも。休日に地域の方や入学予定の中学生と一緒に、自然遊びや畑作り、伝統文化などの体験活動をしたり、お祭りにネイチャークラフトで出店したり。自分たちの畑で作ったものを調理すると、毎回その美味しさに感動します。本当に美味しいんです!これまでに作ったのは、花豆パンや地元の料理であるおやき、たらし焼きなど。卒業生や地域の方との交流が多く、いろんな話を聞けるのも楽しみです。
私にとっての地域みらい留学
分かり合える人がたくさんいる場所。
自分の意見を伝える力もついてきました。
自然が好きな人にとっては、尾瀬高校は最高の環境だと思います。私も分かり合える友達がたくさんできて、ありのままの自分で入られるようになりました。毎日が楽しくてしょうがないけれど、このままでは鳥だけで3年間が終わってしまう(笑)。将来、自然と関わる仕事に就くためにも、普通の勉強も頑張りたいと思っています。
成長を感じるのは、コミュニケーション力がついたこと。これまでは自分の意見をはっきり言うのがあまり得意ではなかったのですが、上手に発表や司会をする先輩の姿を見るうちに「変わりたい」と思うように。授業や部活でもプレゼンをする機会が多いので、自然と身についてきています。尾瀬高校では、1年生は「知る」がテーマですが、2年生は自分で決めた研究課題を「調べる」、3年生になるとそれを地域や社会に「伝える」ことが求められてくるので、もっと伝える力を磨いていきたいですね。
自分を変えたい人にも、
将来の夢が見つからない人にも。
東京都→広島県大崎海星高校→青山学院大学
細川 真住さん
大崎海星高校に進んだ理由
地域の人と関わりながら、
いろんな経験をしてみたい。
自然が大好きで、小学校5年生から鹿児島にある小さな島に山村留学をしました。海の近くで暮らしてみたいという軽い気持ちでしたが、餌付け体験や天草取り体験など、普通では経験できないことばかり。全校生徒10人がみんな仲良しで、島の人も「真住ちゃん、これ食べて行くかい?」なんて声をかけてくれて、人と人の距離が近いのが、すごく楽しかったんです。
中学は東京の地元の学校に通いましたが、高校はまた違うところで、違う経験をしてみたいと決めていました。そんな時に知ったのが、地域や高校の魅力化プロジェクトに積極的に取り組んでいる大崎海星高校。合同説明会の後、学校見学に来てみたら、木でできた新校舎も、山の上から見た瀬戸内海の景色も、とても綺麗で、ここで暮らしてみたいと思いました。
いま夢中になっていること
地域と高校の魅力化を考える、
「みりょくゆうびん局」で活動中。
とりあえず来たからには何でもやってみたいと思っているので、地域活動ができる「みりょくゆうびん局」に入りました。活動内容は幅広く、私たちが暮らす大崎上島から原爆ドームや宮島まで、島の伝統文化である櫂伝馬という船を漕いでいくイベントに参加したり、島で働くさまざまな職業の人にインタビューをして「島の仕事図鑑」を作成したり。小中学生や保護者向けの学校説明会も私たちが企画して、プレゼンするんですよ。人前で話すのは、だいぶ得意になりました。
この間は、山形にある大学で開催された、地域と高校生のあり方について考えるワークショップに参加して来ました。先生から「行きたい人!」と聞かれたので、迷わず立候補。全国から集まった先生方、行政の方、NPO法人の方など、みんなが「高校生のために何ができるのか」真剣に話し合う姿を見て、私たち高校生自身で何ができるのか、もっと考えたいと思いました。
私にとっての地域みらい留学
もう一つの故郷ができて、
人の温かさや魅力を実感できる場所。
県外からの留学生には、島親さんがついて、生活面のサポートをしてくれます。体育大会でお弁当を作ってくれたり、休日にみかん狩りに誘ってくれたり、東京に帰る時に港まで送ってくれたり、こっちのもう一つの家族という感じです。人と人の距離が近いので、以前よりよく喋るようになったかなと自分では感じています。
あと、来てよかったと思うのは、魅力的な大人の人が多いこと。満員電車で疲れている人ばかり見てしまうと、私も将来どうなるだろうって心配になることもありましたが、ここでは日々楽しそうに活動している人がたくさんいる。そんな人たちから話を聞く機会も多いので、「働くって面白そう」と思うようになりました。将来の夢はまだ模索中。これからもいろんなことにチャレンジしながら、見つけていきたいですね。
「島留学」は、
地元出身の僕らも変えていく。
島根県→島根県立隠岐島前高校→法政大学
沼田 啓佑さん
隠岐島前高校に進んだ理由
島の仲間と、地元の高校に進学。
そこには新しい世界が広がっていました
僕は、隠岐島前高校のある海士町出身です。小学校が2校、中学校は1校なので、島の仲間はみんな顔見知り。多くの子は、そのまま地元の隠岐島前高校に進学します。僕の時代は、島外の出身者がクラスの約半分。しかも、北海道から宮崎まで、東京や大阪、広島の都会の子はもちろん、中には海外からの帰国子女の子もいて、島のことしか知らなかった僕らにとっては大きな刺激になりました。高校生活はまさに異文化交流。言わなくても分かり合える島の生活から、自分の思っていることははっきり言わなければ伝わらない世界へ。人を見る力、人に伝える力が磨かれたと感じています。
高校時代の想い出
島外の子に負けたくない。
刺激を受けて、生徒会長へ。
島の僕らにとっては、島外から来た子は主体性を持った大人に見えて、実際に部活や行事でも活躍する子がたくさんいました。雰囲気に圧倒されながらも、「自分たちの地域にある学校なんだから、僕らも頑張ろう!」と刺激を受けることも多かったですね。僕も何かしたいという想いを抱えており、高校3年生の時に生徒会長に立候補しました。ちょうど高校の60周年記念の年だったこともあり、地元はもちろん隠岐諸島の島前三島を巻き込んだ学園祭にしようと企画。生徒会でオープニング動画を制作したほか、地域の人と生徒達で組んだバンド演奏や卒業生による和太鼓の演奏などで、島前の伝統文化や地域との一体感が味わえるイベントも行いました。島外生が島の魅力を発見し、それを島のみんなが自覚する。そんないい循環が生まれていると感じています。
卒業して感じる、地域みらい留学の魅力
最高の仲間と社会で役立つスキル、
未来へのモチベーションが得られる場所。
人間として大きく成長できた3年間だったと感じています。島外生と島内生、そして地域の人々が、お互いをいいところも足りないところも知り、補い合い、感謝の気持ちが生まれる。たぶん隠岐島前高校に行っていなかったら、自分がこれほど社会や人に興味を持つことはなく、自分とも向き合えていなかったのではと思っています。
大学では地域活動を行うサークルに所属。大学のある多摩地区では団地が多く、少子高齢化やコミュニティ衰退といった課題に対し、空き店舗をカフェやイベントスペースに改造することで地域拠点を創出するなど、様々な取り組みを行なっています。地域に入り込んで本質的な課題を知る。自分の考えをわかりやすく伝え、人を巻き込んでいく。そんなスキルが高校時代に身に付いていたことを実感します。
じっくり自分に向き合えた3年間。
夢ができて、志望する大学へ。
東京都→島根県立隠岐島前高校→上智大学
清水 七海さん
隠岐島前高校に進んだ理由
母からの勧めで、戸惑いながら島へ。
今では感謝の気持ちでいっぱいです。
東京都内の高校に通うことしか考えておらず、まさか自分が島根県に行くことになるとは、本当に不思議なものです。全てのきっかけは、母です。当時大学院に通っていた母が授業で「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」の取り組みを学んで大きな感銘を受け、「行ってみたら?」と勧められました。いわゆる都会の冷めた子だったので、母としては変わってほしいと思っていたのかもしれません。
寮生活や知らない土地への不安もあり、私自身は最後まで戸惑っていて、今思えば入学当初はふてぶてしい態度だったと思います。けれど、島での様々な人との出会いや経験を通して、私の心はどんどん熱くなっていきました。悔しいけれど今は、新しい道を切り開いてくれた母に心から感謝しています。
高校時代の想い出
部活も、地域活動も、夢中に。
本気に取り組むってカッコいい。
私にとって大きな転機は、仲良しの友達に誘われて、地域国際交流部に入ったこと。地域ボランティアや国際交流につながる活動を行う部活で、何をするかは基本自分たち主体で決めて行きます。私たちの頃は、使わなくなった小学校でカフェを開いたり、町最大のイベント「キンニャモニャ祭」のパレードに参加したり、保育園を手伝いに行ったり。地域のみんなに喜ばれることが嬉しくて、活動に夢中になっていきました。
もう一つは、学校や公立塾の先生、島親さんなど、地域の方々との出会い。正直、東京にいた頃は社会や学校のルールに縛られた大人が苦手で、斜めに見ていました。でも島では「ここをもっとよくするには」と真剣に考えている人ばかり。人と人の距離が近いので、その想いに直接触れる機会が多く、本気で取り組むってカッコいいと思うようになりました。
卒業して感じる、地域みらい留学の魅力
高校時代に磨かれた、考える力。
未来を大きく変えてくれました。
隠岐島前高校では、高校と連携した公立塾「隠岐國学習センター」があり、教科指導の他に、対話や実践を通して自分の興味や夢を明確にしていく「夢ゼミ」という授業があります。魅力的なゲストの方が来てくれたり、自分の過去を振り返ったり、課題解決型のプロジェクトをしたり。学校の授業はもちろん、自分の考えを言語化していくことで、考える力を養うことができました。
地域活性化や社会問題に興味を持ち、現在は社会学科で学んでいます。もちろん将来に迷うこともありますが、迷うのもやはり「考える」からこそ。隠岐島前高校に行っていなかったら、何も考えずに何となく敷かれたレールの上を走っていたかもしれません。自分が心から納得できる道を見つけたい。そう思えるのは、高校時代に得た経験のおかげです。
voice 06
卒業生
保護者
東京都在住
(島根県立隠岐島前高等学校卒業生の保護者)
應手 麻貴子さん
この子ならではの輝ける場所が
あるはずだと、そう信じて。
息子が「なぜかわからないけどワクワクする」ということで、「オープンスクールくらいは行ってみない?」と勧めたところ「まぁ行ってみるかな」と。そこから始まりました。夏休みが終わってみると現実に引き戻されて「やっぱり俺、無理かも」とネガティブな発言も出てきたので、2学期は保護者の私も相当応援しました。
うちはどちらかといえば平均的な子どもです。成績表に2だって普通にある。だからこそ偏差値で輪切りにされた高校に行かせたくなかった。他の保護者さんも自分の子どもの力を信じていただきたい。地域に留学したところで広がるのは日常です。その中でどんなミラクルが起きるのか、それはわかりません。けれど、長い人生の中でそんな3年間あってもいいんじゃないかって思うんです。
voice 07
応援者
総務省政策アドバイザー、New Stories代表
太田 直樹さん
日本の地方には
「未来の可能性」が詰まっている
「消滅可能性」という予備知識を持って、総務大臣補佐官の職に就いてから、地方を回る旅を始めました。出会ったのは「未来の可能性」でした。それから、延べ100箇所の地方を訪ねました。今は「(地方に)未来を見に行ってくる」と周りに言っています。
また、里山・里海で感じたのは、若い人にとって「海外」と「日本の地方」が、挑戦して成長する場として等距離にある、ということ。例えば、シリコンバレーで活躍していた人と、ばったり宮崎の郡部で出会いました。そこで目を輝かせて、未来の農業に取り組んでいます。
私は、グローバルなコンサルティング会社と国の仕事を通じて、一貫してテクノロジーに関わってきました。人工知能などで将来はどうなるのでしょうか。確実なのは「未来は予測できない」ことと「未来は創るものである」ことです。そういった中では、知識や経験と並んで大事なのは「意思」と「行動」の力です。これらを育むという点で「地域みらい留学」はとても魅力的です。
よくある質問FAQ
- 「地域みらい留学365」とはどのような事業ですか?
- 「地域みらい留学365」は、内閣府の高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業*として、2020年度にスタートしました。在学する高校とは別の地域の高校で1学年を過ごす「地域留学生」が、その高校ならではの魅力的な高校生活を送れるよう、地域・高校が一丸となってサポートします。(一財)地域・教育魅力化プラットフォームが、当事業の事務局を担っています。
*将来的な関係人口の創出・拡大を目指し、高等学校段階における「地域留学」を推進するため、全国から高校生が集まるような高等学校の魅力化に取り組む地方公共団体を支援する事業です。
- 留学まで、何から始めればいいですか?
- 7月〜8月に開催される、合同学校説明会に参加して、まず「地域みらい留学365」を知りましょう。興味のある学校を調べて、留学のイメージを膨らませてください。
- 応募するための条件はありますか?
- 高校2年生の1年間が留学期間となりますので、現時点で高校1年生であることが条件となります。「違う環境で色々なことに挑戦したい!」「新たな自分を見つけたい!」 という方は、選択肢の一つとしてご検討ください。違う学科への留学(例えば普通科から商業科)、過程の違う高校からの留学(定時制・通信制から全日制)も、教育課程の調整など学校間で調整がつけば、可能です。
- どのようなカリキュラムで学べますか?
- 本物の自然や独自の伝統を有する地域の特色を活かしたここにしかない学び、地域がバックアップするキャリア教育による実践的な学びが得られるカリキュラムなどが学校ごとに用意されています。
(学校検索でご確認ください)
- 3年間で高校を卒業できますか?
- 高校卒業には一定の科目と単位数を取得することが必要ですが、教育課程は学校ごとに異なります。留学した場合の単位がどうなるのかを含め、留学を検討していることを、早いタイミングから在籍校の先生に相談を始めることをおすすめします。
- 留学決定までの流れはどうなりますか?
- 7~8月は、希望校を決め、10月に応募をし、11月に検査(書類・面談・学力テストなど)を受けてください。12月に留学の最終の意思を確認し手続きをしたら、4月から留学がスタートします(留学までの流れ、申請の手続きは学校により一部異なる場合がありますので、合同学校説明会にてご確認ください)。
- 留学中の費用はどうなりますか?
- 生徒は在籍校に在籍を続けるので、基本的には在籍校に授業料を納入することになります(海外留学に準じるなど在籍校の規定によります)。留学先校では授業料は徴収しませんが、学級費や学年費、学校行事等への参加費、寮費や食費等の生活費(1ヶ月2~6万円程度)は負担することになります。
- 住む場所はどうやって探すのですか?
- 各留学先の高校にて、寮もしくは下宿先を確保します。
(学校検索でご確認ください)
- 安心して学び、生活するためのサポート体制はありますか?
- 留学先校は、生徒数が少ない分一人ひとりが主役になれる環境です。高校と地域を結ぶ「コーディネーター」を中心に、ホームステイ先のご家族、寮の管理人さんなど、地域全体で生活面・メンタル面を見守ります。
- 地域みらい留学365としまね高2留学365は同じ仕組みですか?
- 同じ仕組みになります。地域みらい留学365は当仕組みの全国単位での総称、しまね高2留学365は島根県単位での総称になります。
- 検査制度はどうなっていますか?併願は可能ですか?
- ガイドブックページで応募・検査要項をご確認ください。第二志望まで併願は可能です。
- 留学を検討するにあたり、どこに問い合わせれば良いですか?
- まずは、合同学校説明会にご参加ください。合同学校説明会参加後、留学先校に関する個別の質問や問い合わせがある場合は、各留学先校窓口へご連絡をお願いいたします。地域みらい留学365の全体の仕組みについては、メール(info365@c-mirai.jp)にて事務局までご連絡ください。